「土地への思い」と「村興し」
桜が咲く季節となりました。
桜が大好きな私は一年で一番わくわく心躍る季節です。毎年東京で桜を満喫して、
GWにはちょうど実家北海道に桜前線が移動するため2度楽しむことができます。
私の実家は、本当に田舎で農業中心の村のため家の周りはほとんどが田畑です。
遠くに山が連なり、鳥がさえずるのどかな田園風景です。ただ逆にこれといった売りもなく、外から人が来てくれることもありません。「日本さくら名所100選」松前城が選定されており、この時期花見の観光客が松前城に行くため、少し離れた国道沿いを通り過ぎていくのみでした。
この地域の先祖は開拓移民として北海道に住み始め、とても想像できない苦労をしています。そのためか、地元の人のこの土地への思いはとても強いです。なんとか村興しができないか、この村を知ってもらえないかと考えたのが「展望台」です。
この村には約200段の階段を上った小高い山のてっぺんに神社が祭られています。
そこからの眺望は村全てが広く見渡せ、きらきらとした水田や、青々とした津軽海峡が見えます。晴れていれば青森の山並みも遠くに望むことができ、朝登頂した時には本当に清々しい気持ちになります。その横に展望台を設置しました。
国道からその展望台に向かう道は、ほとんど真っすぐな直接道路です。もっと何かをやろう!と父や地元の仲間たちは沿道に桜の木を植えて、桜並木をつくることにしました。やっと樹が大きくなり、約4キロの桜並木となりました。今は松前城に行く前に回り道をしてこの桜並木を通り神社に参拝してくれたり、道の駅に立ち寄ってくれる人が増えました。
リバーシティは三井不動産の再開発で、水辺と公園に囲まれた壮大な街づくりがされています。開発から約40年近く経ち、桜を始め大きな樹々に包まれた自然を取り入れた美しい街です。特にこの時期は町全体が淡いピンクに染まり、この街に過ごしたことはいつまでも思い出に残ると思います。これからも皆様とそして不動産に関われる者として、この自慢の街を守り続けていければと思います。