「新宿」という街は、商業に関して堂々の「日本一」を飾る3大副都心の1つです。
新宿駅の利用者数はなんと、世界一を誇っています。
新宿駅東口に広がる東京最大級の繁華街は、年間売り上げ日本一を叩き出す活気あふれるエリアのひとつです。
さらに巨大百貨店を4店舗もかまえる新宿区は、百貨店の激戦区。
中でも新宿伊勢丹は、日本一の売上高を叩き出す百貨店です。
商業面ではもちろんのこと、多様性の根をはやしながら日々成長している大都会「新宿」。
繁華街、百貨店街、ゲイタウン、ビジネス街…新宿が持ち合わせるさまざまな顔は、今後も東京を支え続ける柱となるでしょう。
この記事では、新宿が今後取り入れていく建築工事や商業設備を通し、未来予想をお伝えします。これからの新宿は今の威厳を保持するに値するのか、より期待できる理由はあるのか、判断材料としてご覧ください。
新宿の歴史とは?需要と供給の入り混じる街
2022年で成立75周年になる新宿区。西谷・牛込・淀橋の3区のと統合により、新宿区が誕生しました。「新宿区」と名称されたのは、新宿駅や新宿御苑といった場所が既に全国的に有名であったからだと言われています。
「新宿」という名称自体が作られたのは、さかのぼること慶長8年、江戸幕府が開かれたころです。旅人が日本橋を起点として定められた五街道を使う際、途中で休める新しい宿を設置したエリアが「新宿」となったと言われています。もともと五街道それぞれの周りには、宿が置かれていました。しかしその五街道のひとつである甲府街道から、もうひとつの街道である中山街道へ向かう際、日本橋から次の宿である高井戸までの距離が長すぎたため、新しく宿が作られたのだといいます。
新宿は東京利用者が集まる中心地
人々に求められるちょうど良い位置にある「新宿」は、現在も11路線が交える大型ターミナルとして利用者を集めています。東口には商業街、西口には百貨店街、北口にはホテル街、南口にはビジネス街そして住宅街と乱立するこの新宿という街は、需要と供給のやまない眠らぬ街と発展してきました。
日本の進化の最先端を誇る大都市「新宿」という土地には、昔から人と活気を集める力が備わっていたと考えるのが自然なのでしょう。
新宿の都市開発計画2022!予定される大規模な開発
新宿エリアでは、これから2046年ごろを目標にして大規模な開発を見込んでいます。まず着工は2022年、2029年までの工事計画が具体化されており、新宿駅西口の再開発事業として進行予定。
新宿にはすでに、ターゲット年代層の幅広い商業施設が立ち並んでいます。新宿ミロード、ルミネエスト、小田急京王百貨店、ヨドバシカメラ…そして東京の都庁も、足を運んで楽しめる場所になっています。
しかしこの大規模な再開発により見据えるのは、それ以上に進化した新宿の姿です。東西には260m級の超高層ビル、JR駅には東西をつなぐデッキや上空広場を設置予定とされ、周辺にはオフィスビルや商業複合施設や広場が建設されるイメージ。
生まれ変わった新宿は、未来に生きる人々に今以上の豊かさを用意するつもりなのです。
新宿の大規模再開発により閉鎖する施設も
新宿は未来のあり方を見据え、さらに進化を遂げようと動き始めています。そしてその大規模な再開発のためには、一度閉鎖をする施設も存在します。
例えば小田急百貨店は、都市再生プロジェクトの一環として2022年9月末にて営業を終了します。50年以上新宿駅西口のシンボルとなってきた小田急百貨店の解体は、多くの新宿ユーザーへ衝撃を与えたでしょう。
小田急百貨店は2022年10月以降、新宿駅西口ハルクにて直接営業となります。新宿では日々、生き物のように状況を目まぐるしく変えながら、需要に対する供給を支え続けているのです。
新宿駅周辺の地価の変動は?コロナ禍で商業地が下落
新宿駅周辺の地価は、4年以上のスパンで上下に変動しています。最近では、2014年に+4.52%を記録してから、2020年までの7年間上昇を続け、2021年には-5.42%の下落となりました。
2014年の上昇理由は、2013年の4月以降に日銀が国債を買い占め金利を下げたことにより、ホテルやマンションをはじめとした不動産業の投資が盛んになったという背景が考えられます。
2021年に新宿区の地価が下落した理由
2021年に新宿区では、地価だけでなく人口も下落を記録しました。2013年から27,000人以上の人口増加を記録していたところ、2021年では3,200人以上の減少が見られています。
ただし地価の下落が目立つのは商業施設であり、住宅街はわずか-0.5%の変動のみにおさまっています。これはコロナ禍により、歌舞伎町などを筆頭に商業施設が閉店されたことと関係があると考えて良いでしょう。
つまり、コロナ禍に備えて新宿区に商業施設を構えるなら、今がチャンスかもしれないということです。
土地代データ
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新宿のインバウンド需要とは?在留外国人数が東京一位
東京にいる在留外国人の数は56万人以上と、2位の愛知県27万人以上という記録を圧倒的に引き離して多いことがわかっています。そして、東京都内で一番在留外国人が多いのは、3.7万人以上の新宿区という結果です。
新宿にはロボットレストランやゴールデン街など、日本らしいエンターテイメント性あふれる商業施設が立ち並びます。観光客も足を運ぶ理由が揃っている街だからこそ、インバウンドには効果的です。
最近では個人がネットで情報発信できるため、誰もがインフルエンサーとしてのポテンシャルを持っている時代です。新宿は今後も外国への発信力を強みに、インバウンド対策をしていけるでしょう。
新宿は東京の経済を回す中心地と言っても過言ではないでしょう。海外からの需要も安定しているため、今後コロナ禍から抜け出したあとこそ実力を見せつける街になるはずです。
新宿の街で不動産物件の売買を検討中の方は、弊社までお気軽にご相談ください。最新情報をより詳細に照らしあわせながら、今後の展望について回答させていただきます。